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【288】魔法を使った遊び [即興小説トレーニング]

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 お題 :100の王子
制限時間:15分

タイトル:魔法を使った遊び


 その日、城は非常事態にあった。
「中庭の反応は4!」
「東塔は30はあるぞ!」
「階ごとに調べなおせ!」
 宮遣えの魔法使いが探索し、
「二人が右、二人が左から回りこめ!」
 部隊長が指示を飛ばし、
「あっちか!?」
「そちに言ったぞ!」
 屈強な肉体を持つ兵士が走り、
「王子! お待ちください!」
 メイドどころか、運悪くその日城に来ていた貴族たちすらも走る。
 まだ8歳である王子の、よくある戯れ。
 鬼ごっこかくれんぼを混ぜたようなその日の遊びは、逃げる王子が分身魔法で100人に増えていたのだった。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 とりあえず王子を100人。即興288品目ですね。
 ノリでてきとーにやったので、なんで分身魔法覚えてるのかとかそもそも分身魔法が一般的な魔法なのかとかはスルーでお願いします。

【287】どう見ても組織票です [即興小説トレーニング]

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 お題 :神の多数決
制限時間:15分

タイトル:どう見ても組織票です


 神――それは人々の信仰によって生まれ、その信仰に合わせて力を持つ存在。
 多くの土地で様々な信仰があり、その一つ一つが神を生み出してきた。
 加護を受けた人間たちは生活範囲を広げ、やがて別の信仰を持つ人間たちと出会う。
 そうして人間同士の戦いが起こり、敗北した側は神を失い、勝利した側はより強い力を持つ神を奉じる。
 そうして、ほぼ全ての土地に何かしらの神の加護が行き渡った。
 自分を崇める人間たちが争いを控えるよう、神々は神々同士で話し合いをする機会を設けることにした。
 神の多数決によって、その話し合いはルールが決められていった。
 集まるのは年に一度である。集合場所は人間たちが日本と呼ぶ国である。と。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 そりゃ八百万もいますから。即興287品目。
 昔の呼び方で10月を神無月。その理由は日本中の神々が一同に集まる時だから。
 そして集まる場所――出雲では神在月とも呼ぶ。というのは、ある程度知られていることですね。

【286】割りに合わない仕事 [即興小説トレーニング]

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 お題 :腐った血
制限時間:15分

タイトル:割りに合わない仕事


「ったく、話が違うじゃねぇか……」
 まばらに立ち並ぶ建物は壁が崩れ落ちていたり、穴が空いていたり。
 パッと見では廃墟であるその村には、依頼で聞いたとおりに死体が動いていた。
 だが聞いたとおりなのはそこまで。
「なんなんだよこの数は」
 最初は一体ずつしかいなかったので、予定通りだと思っていた。
 着実にゾンビを死体に戻して足を進め、村の広場らしき場所に着いた時だった。
 これまで倒したのと同じくらいの数がそこにいた。
 そしてそいつらを屠っているうちに、周りの建物から更に同じくらいの数が湧いてきた。
 当初聞いていた数ならなんとかなると、一人で来たのは間違いだったか。
「ヤロウ……戻ったら文句つけてやる」
 そして報酬もキッチリ増やしてもらう。
 その決意を胸に、腐った肉と、腐った血を地面へとぶちまけた

  <ここで時間制限>

 その決意を胸にして、男はまた一つ、腐った肉と腐った血を地面へとぶちまけた。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 このお題、あとは廃墟となった病院しかすぐには思いつかなかったです。即興286品目。
 そもそもゾンビって、どういう原理で発生するか、それにあわせてどう対処するかの種類が多いですよね。
 そこを掘り下げてみるのも、一つの世界観を深くするのかもしれません。

【285】失った楽しさ [即興小説トレーニング]

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 お題 :つまらない夏休み
制限時間:15分

タイトル:失った楽しさ


 夏休み。
 一般的に40日前後とされるその期間は長期休みの中で最も長く、多くの学生たちが楽しみにしているものである。
 自分もその一人だった。
 だが、今年の夏休みは楽しくない。つまらない。面白くない。
 終業式が終わって、駅前でみんなと盛り上がり、そこからの帰宅途中で交通事故。
 横道から一時停止を無視した車の一撃で、今年の俺の夏休みは砕け散った。
 吹っ飛んだ先の地面とチャリに挟まれて、左手と左足が骨折となった。
 内蔵や脳は問題なかったらしく、入院は検査程度の短いもので済んだ。
 だが、この状態じゃ外で遊ぶのは無理がある。
 そして家にいれば、利き手は大丈夫だからって「今のうちに宿題終わらせておけ」とか言われる。
 あいつらは今頃、予定通りに旅行を楽しんでいるだろうか。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 お久しぶりの、即興285品目です。
 人は絶対ではなく、相対でものを感じるといいます。
 例えば、スーパーでの野菜が以前より高く・安くなっているとか。
 例えば、用事が見積もっていた時間より早く・遅く片付いたとか。
 楽しいと思っていた長期休みをつまらなくするのは、どうしてもこういう内容になっちゃいますね。

【284】未経験だった仲間 [即興小説トレーニング]

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 お題 :経験のないあいつ
制限時間:15分

タイトル:未経験だった仲間


「よ、よろしくお願いします……」
 いつもの場所に顔を出したところに、ちょうどそんなセリフ。
「おっすおっす」
「おっす」
「ばんはー」
「おいっすー」
「あ、こんばんは」
「ばんばんじー」
「ちょうどいいタイミングだ、お前もどうだ?」
「なんの話だよ?」
 いつものことだが、説明もなくさっきまでの話題に戻りやがる。
 といっても、お互い変に気を使っていない証拠のようなもの。こういう気楽なやり取りができるから、こいつらとの付き合いが続いているとも言える。
「あいつがまだアレを経験してないらしくてな」
「アレ?」
 そうして多少の説明を聞けば、ある程度のことは理解できた。
「なんだ、もう経験してたと思ってたが」
「未経験は周りも断るから、どうしてもできないらしくてな」
「それでいつものメンバーなら大丈夫かなって」
「なるほど、了解だ」
 了承を返して、言葉を続ける。
「それじゃ、行けるメンツは20分後くらいに現地集合でいいか?」
 あいつの初インスタントダンジョンへ。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 前にもこんなネタ使った気が。即興284品目。
 始まってからある程度経ったネトゲは、どうしても攻略情報頼りになりがちです。
 レアアイテム入手にレベル上げのために同じところを延々と、1回の時間を極力減らすためにはそうなってしまうのは仕方ないことです。
 でも、私はそういう状況になるとすぐ飽きちゃうんですよねぇ。

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