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【284】未経験だった仲間 [即興小説トレーニング]

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 お題 :経験のないあいつ
制限時間:15分

タイトル:未経験だった仲間


「よ、よろしくお願いします……」
 いつもの場所に顔を出したところに、ちょうどそんなセリフ。
「おっすおっす」
「おっす」
「ばんはー」
「おいっすー」
「あ、こんばんは」
「ばんばんじー」
「ちょうどいいタイミングだ、お前もどうだ?」
「なんの話だよ?」
 いつものことだが、説明もなくさっきまでの話題に戻りやがる。
 といっても、お互い変に気を使っていない証拠のようなもの。こういう気楽なやり取りができるから、こいつらとの付き合いが続いているとも言える。
「あいつがまだアレを経験してないらしくてな」
「アレ?」
 そうして多少の説明を聞けば、ある程度のことは理解できた。
「なんだ、もう経験してたと思ってたが」
「未経験は周りも断るから、どうしてもできないらしくてな」
「それでいつものメンバーなら大丈夫かなって」
「なるほど、了解だ」
 了承を返して、言葉を続ける。
「それじゃ、行けるメンツは20分後くらいに現地集合でいいか?」
 あいつの初インスタントダンジョンへ。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 前にもこんなネタ使った気が。即興284品目。
 始まってからある程度経ったネトゲは、どうしても攻略情報頼りになりがちです。
 レアアイテム入手にレベル上げのために同じところを延々と、1回の時間を極力減らすためにはそうなってしまうのは仕方ないことです。
 でも、私はそういう状況になるとすぐ飽きちゃうんですよねぇ。

【283】リサーチ不足? [即興小説トレーニング]

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 お題 :彼の愛したつるつる
制限時間:15分

タイトルリサーチ不足?


「なるほど。好意を向けられるのはありがたいことだ」
 意を決して長年の片思いを伝えたわたしに返ってきたのは、そんな言葉だった。
「そ、それなら……その……わ、わたしと、付き合ってくれませんか!?」
「それは断る」
 続けられた言葉に、思考が止まる。
「ど、どう……して?」
 10分か20分か、あるいは何時間も経ったのではと思える長い一瞬の末、わたしが口にしたのはそんな疑問だった。
「理由か。そうだな、それは大きくなってしまったからだ」
「大、きく……?」
「そうだ。それによってキミは俺の好みではなくなった」
「なくなっ、た……?」
「そう。キミが大きくなってしまったのは――」
 その胸だ、と。
「女というのはどうしてか、大きいほうがいいという風習があるようだが、俺の好みはつるつるのぺったんこでな。だが、ただ小さいだけでもダメだ。小さいのを気にして隠したがるようなのが一番だ」

  <ここで時間制限>

「そ、それじゃあ……胸にこだわりがあるって、噂は……」
 そう聞いたから、がんばって、色々と試して、せめて普通くらいの大きさになったのに。
「ああ、数年前のキミはすばらしい胸の持ち主だったな。それでいて、クラスの女子たちと恋バナをしながらも大きくする方法をひそかに聞こうとしていたりする様子はとても素晴らしかった」
 なってしまった。素晴らしかった。そんな彼の過去形の言葉が。
 あの頃の、彼の好みの姿にはもう戻れないということをわたしの心に突き刺した。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 なんか珍しい場面を書いた気がします。即興283品目。
 なお、がんばれば普通くらいまでにすることができるのかとか、こだわりある相手だからがんばったのに普通くらいで告白するものなのかとかそういう細かいことは考えることをやめましたので気にしないようお願いします。

【282】風の放送局 [即興小説トレーニング]

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 お題 :今日のゲストは姫君
制限時間:15分

タイトル:風の放送局


「いつも明るくニコやかに! 本日もこのお時間に、ワタクシ『風』の言葉をお届けしちゃいます!」
 ここは王立魔法学園、その昼食時間に声が響く。
 この学園では自身の魔法を鍛えるため、各々の持つ魔法を利用しての課外活動も盛んである。
 声の主『風』はその属性の通り、風に乗せて遠くまで自分の声を響かせる。
「今日は珍しく、ゲストにも来ていただいております!」
 その言葉に普段はあまり聞いていない生徒たちも、食器を動かす手が止まる。
 みんな、このゲストは予想していたのだろう。そう、今日のゲストは――
「先日入学されました、我が国の姫君です!」

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 放送部みたいなイメージで。即興282品目です。
 姫君ってお題どうすりゃいいのってところに、以前の魔法学園ならいけるんじゃと思ってこんな形に。
 属性・称号『姫君』だとどんな魔法使うのかさっぱりわからないので……。
 しかしこの魔法学園、しばらく前のだったよなとよく見たらちょうど一年前に書いたものだったという。何かの運命ですか。

【281】家政婦じゃない [即興小説トレーニング]

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 お題 :でかい夫
制限時間:15分

タイトル:家政婦じゃない


 うちの夫はどうしようもない。
 仕事から帰ってきて言うことは「飯、風呂、寝る」とか、昭和時代のオヤジか!
 流石に他の言葉も言うけど「疲れたからマッサージしてくれ」だの「ビール追加~」だの!
 こっちも仕事してるっていうのに、家事も子育ても全部こっち任せで偉そうにでかい態度して。
 付き合ってた頃はもっと優しくて気遣いもあっていい人だったのになぁ……。
 どうしてこんなになったのか。
 それとも元はこうで、いい顔見せてただけってこと?
 あの子が産まれてなかったら、もう離婚してたっての。
「ホント、やってらんないわ~」
 ファミレスで友人にいつもそんな愚痴をこぼす。
「ちゃんと相手は見極めないとダメだわよー」

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 あ、これ書いたの昨日だった。即興281品目。
 慣れてしまうと、いつの間にかそれが当然という感覚に。そんなつもりで生活していると、言動に現れてきちゃいますよ。
 こういうの、夫婦の間だけじゃなくてもよくあることです。

【280】男の弱点 [即興小説トレーニング]

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 お題 :恐ろしい武器
制限時間:15分

タイトル:男の弱点


 しまった!
 そう思った時、それは既に手遅れだった。
 どれだけ正しい事をしてこようと、それらを全て凌駕してしまう恐ろしい武器。
 出されないように準備もしっかりしてきたというのに、彼女はそれを見せた。
 それが場に出た瞬間から、この場にいる全ての人の視線が自分ことを責める。
 彼女がそれを出すまでは誰もこちらのことなど気にも留めていなかったというのに、だ。
 こうなってしまうと、この場に挑むまでの何もかもが水の泡。
 本人にはそのつもりがないのかもしれないが、それだけの力を持つのだから使うのは出来るだけ控えて欲しいものだ。
 その、女の涙っていう武器は。

  <あとがきという名の言い訳スペース>

 そのつもりイコール狙って出すのは悪女だと思います。即興280品目。
 男がいくら理論を立てて物事を組み立てたところで、女の涙一つで全ては無意味。求めているものとか、見ているものが違うってことらしいですね。
 相談の時、男は解決策を求めるけど女はただ話を聞いて欲しい共感して欲しいだけだとか、そういう違い。おそらくは。

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